GREETING

仏教は激動の時代に必要な普遍的な価値 多様化するニーズ応じたスタイルで 世界に伝え続けます

仏教伝道協会は、おかげさまで設立60周年を迎えました。
この日を迎えることができましたのは、ひとえに長年にわたる皆様のご理解ご支援の賜と心より深く感謝申し上げます。

1965年の設立以来、「仏教の教えを広く社会に伝え、人びとの心の安寧と社会の調和に貢献する」という基本理念のもと、様ざまな活動を展開してまいりました。「仏教聖典」をはじめとする仏教書の刊行、講演会やセミナーの開催、国際的な学術交流、青少年育成事業、そして近年ではインターネットを活用した情報発信など、時代に合わせてその形を変えながらも、根本にある仏教精神を伝えるという使命は一貫して持ち続けてきました。

60年という歳月は、社会情勢や人びとの価値観に大きな変化をもたらしました。グローバル化、多様化と同時に分断化や孤立化が進む現代において、私たちは改めて仏教の教えが持つ普遍的な価値とその現代的な意義を深く認識し、不安や孤独と向き合う人びとへ仏教を届ける必要があると感じています。これまでの活動を振り返り、その成果と課題をしっかりと見つめ直し新たな取り組みにも積極的に挑戦してまいります。

具体的にはデジタル技術の活用もさらに推進して、情報発信や学習機会の提供の充実、若い世代へのアプローチの強化、仏教の教えが現代社会を生きる上でいかに役立つのかを、分かりやすく魅力的に伝えていくための工夫を重ねてまいります。そして、国際的なネットワークを活かし世界平和に貢献するための活動も積極的に展開いたします。

私たちの活動は決して一人で行えるものではありません。
今後とも宗派や宗派を超えた多くの方がた、学術研究機関、
NPO、NGO団体など、様ざまな分野の皆様との連携を強
化し、お互いに知恵を出し合い、協力し合いながら、より
良い社会の実現に向けて歩んでいきたいと考えております。

今後とも、皆様の温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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