仏教伝道協会では、毎年年末に「願いの一字コンテスト」を開催しています。このコンテストは、新年に向けた祈りや希望を、たった一つの漢字に託して応募するものです。
近年、私たちは戦争や災害、分断や孤独といった不安の多い時代を生きています。そんな時代だからこそ、自分や社会の未来に向けて「こうあってほしい」「こうありたい」と願う気持ちを、一字に凝縮することに、大きな意味があるのではないでしょうか。
「願いの一字」は、過去を振り返るものではなく、これからを見つめる前向きな一字です。これまでに「穏」「会」「慈」などの文字が選ばれ、人々の心に寄り添う想いが表されてきました。
このコンテストは、専門的な知識や技術は不要です。どなたでも応募でき、自分の中にある小さな願いを言葉にすることができます。日々の生活の中で感じたこと、大切にしたい価値、周囲の人への思い̶̶そうした個人の想いが、一字に結晶する瞬間は、とても豊かで力強いものです。
応募された中から選ばれた一字は、年明けに書家・鈴木猛利氏の揮毫により増上寺(東京都港区)で披露され、多くの方の目に触れることとなります。それは、個人の祈りが社会全体の「共通願」となって共有される、静かで深い儀式でもあります。
一文字に、あなたの祈りを込めてみませんか。それは、きっとあなた自身にとっての「心の羅針盤」となり、誰かにとっても灯火のような一字になるはずです。
仏教伝道協会公式サイトの専用フォームより、あなたの「願いの一字」をご投稿ください。
記載項目
ご応募いただいた方より抽選で100名様に、当協会刊行『一日一訓カレンダー2026』(鈴木猛利氏揮毫)をプレゼントします。尚、当選者には2026年1月中旬以降、メールにてご連絡の上、順次発送します。
2026年1月5日(月)11時、大本山増上寺 大殿階段下(東京都港区)にて、書家 鈴木猛利氏が揮毫します。
※雨天時は大殿縁側にて揮毫します
※揮毫した書は、当日17時まで展示します
※発表当日、会場にて『一日一訓カレンダー2026』(鈴木猛利氏揮毫)をプレゼントします(先着100名/当日、整理券を配布します)
鈴木 猛利
1984年、東京都墨田区生まれ。大東文化大学文学部書道学科卒。
アトリエ兼稽古場「白日居」主宰。
2015年はミラノ万博・経済産業省クールジャパン
ジャパンサローネにて作品展示、書道パフォーマンス。2016年はトルコ五都市六機関巡回、ポルトガル大使館主催日本祭りにて書道パフォーマンス、ワークショップ。2017年はニューヨーク・日本クラブギャラリーで作品展示、書道パフォーマンス。また国内外で書道パフォーマンスやワークショップを開催し、書を通して交流している。「心正則筆正(心正しければ、則ち筆正し)」の精神で、用法のみならず、心の在り方を尊重する。
公益財団法人 仏教伝道協会 03-3455-5851